導入事例
導入事例

2012/06/02

山口ふぐ店舗きらく 様

  • 食品・飲料

山口県長門市・仙崎漁港前で、活魚専門料理店を営む人気店がネット通販でもお楽しみ頂けます。
漁港から歩いて1分という立地で、新鮮な魚介類をお届けしています。
中でも1番の人気商品は板前さんの作るふぐ刺し、ふぐチリ。
ご自宅に居ながらして、新鮮なふぐを堪能できる最高のお取り寄せグルメです。

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INTERVIEW

Q.山口県仙崎漁港から全国に「新鮮なとらふぐ」をネット通販されていらっしゃる「きらく様」ですが、ホームページを拝見いたしますと、実店舗もお持ちなのですね。
A.はい、もともと私共は仙崎漁港から歩いて1分という立地で、鮮魚専門の料理店を20年近く営んでおります。
Q.仙崎漁港から歩いて1分というのは、まさに目の前が漁港ということですね。
A.ええ、まさに水揚げされたままの鮮度で調理していますので、その鮮度のよさを目当てに、沢山の観光客の皆さんにご来店いただいます。
特に甘いと定評のあるイカは、お客様に目でも鮮度を実感して頂きたいと、オープンキッチンでさばいています。
Q.そうなんですか。
料理店だったきらく様が、どうしてインターネット販売を始めたのですか?
A.はい、仙崎漁港は山口県の中でもだいぶはずれの遠隔地になるんです。
つまり、気軽にお出かけいただける場所という風ではないわけです。
よく遠方からのお客様から「この味が家でも食べたい」とか、「通信販売をしてほしい」といったお声を多く頂戴していました。
それとこの20年で、だんだん景気が低迷してきて、観光客が減少傾向にあったんです。
それで、環境の変化とお客様のニーズもあって、5年ほど前にネット販売を始めました。
Q.なるほど、「待ちの姿勢」から、「売りに行く」という転換ですね。
そこでやはり「本場山口のふぐ」を主力商品に据えたのですね?
A.いえいえ、もともと、私共はイカが有名で、なにしろ、イカを目当ての観光客が多かったわけですから、ネットでも「まずはイカを!」と思っていました。
そして、イカから始めてだんだん商品数を増やしていく中で、「ふぐ」も追加したんですね。
Q.すると、イカ以上にふぐが受けた、ということですか?
A.ええ、結果としてそうでした(笑)。
Q.予想外の展開だったわけですね。
A.ええ、そうなんです。
特に関東・東北のお客様からのご注文が予想以上に多く入ってきました。
今、一番の主力は、板前が作るふぐ刺し、ふぐチリですね。
Q.確かに、関東ではふぐはあまり流通していなくて、めったに口にすることができない高級食材といったイメージがあります。
イカは鮮度はどうあれ、比較的手に入りやすいんですが。
わざわざお取り寄せグルメをするなら、「ふぐを!」というお客様が多いのもわかる気がしますね。
A.ええ、夏の観光シーズンは、イカで勝負していますが、特に冬になると、観光客はガクンと減ってしまいます。
ですから、冬場はネットでふぐを売っていこうと。
Q.5年間ネットショップをやった、ご感想は?
A.はい、私達は『良いものを安く提供する』という考えでやっています。
なぜそれが可能なのか、これまでやってきた一つ一つのこだわりをちゃんと公開して、品質の高さを理解してもらう。
それが購入に繋がっていると思います。
ネット販売をして分かったのですが、商品力とスタッフの対応に魅力があれば、会社の規模や地理的な条件はあまり問題にならない。
これが一番の発見というか、実感した点ですね。
Q.なるほど。
ところで素朴な疑問なのですが、HPに「熟練の板前がさばくふぐだからおいしい」と書かれていましたが、ふぐをさばけるのは、そもそも厳しい試験をパスした国家資格者だけですよね。
それでもさばく人によって味に違いがでたりするのですか?
A.はい、そうですね。
うちで特にこだわっているのが、「活き絞め」というやり方なんですが、生簀で泳いでいる新鮮なフグを一匹一匹素早く絞める方法で、これは経験を積んだ熟練の板前しかできない技なんです。
余分な血液の循環を極力抑えて締めますので、生臭くない本来のうまみを引き出すことができるんです。
よく大手さんは、いわゆる「野絞め物」(大量の魚を浜で一度に氷で絞めた後、出荷する)を大量に仕入れて工場でさばくことが多いんですが、実際食べるとその違いがよく分かるんですよ。
お客様からも、「おたくのふぐは違うね~」とよく言っていただいています。
Q.なるほど~、「活き絞め」と「野絞め」ですか~。奥が深いですね。
A.それから、ふぐはもともと水分が多い魚で、下処理して、つまり3枚におろして、みかわをすいて、それから、1日寝かすという工程があるんです。
寝かすことで、水分を程よく抜くんですね。
その抜き加減で、食感や風味に差がついてくるんです。
抜きが甘いと水っぽいですし、逆に抜きすぎると身が縮んでしまう。
Q.そこで、経験の差がでるんですね。今、板前さんは何人いらっしゃるんですか?
A.いま、うちでふぐをさばいているのは、8人です。
とはいえ、やはり1日にひける数には限りがあります。
ですから、冷凍もご用意しています。
Q.売上アップの工夫や秘策があったら教えていただけますでしょうか?
A.秘策かはわかりませんが、一番食べてもらいたい商品、私たちの場合はふぐの冷蔵品ですね、一番おいしいですから自信がありますが、ちょっと割高なんです。
でも、どうせ食べるなら、冷蔵販売が可能な地域の方にはぜひ食べていただきたい。
それで、うちでは「おまけ」を付けています。
Q.「おまけ」? どんな「おまけ」なのですか?
A.ふぐの白子とか、ふぐの唐揚げとかですね。あとは山口産の地酒や平目...ですね。
Q.地酒とふぐの白子!
なんだか、聞いただけでわくわくしてきました(笑) 
やっぱり、みなさん、おまけに心がくすぐられるのですね(笑)
A.お客様には、お楽しみというか、お得感があって喜んでいただいていると思います。
それがリピートにもつながっているみたいです。
Q.逆に、ネット販売でのご苦労はございましたか?
A.そうですね、ネット販売は顔が見えない分だけ、ちょっとした事でお客様が不安になりがちです。
そのためメールのレスポンスなど、コミュニケーションが不足しないように気を使っております。
Q.なるほど。実店舗で培った接客ノウハウが、活かさせているんですね。
A.ええ。
あとは、ネット販売をしたことが実店舗の営業にもプラスになってるんですよ。
Q.それは、どんな?
A.ネットショップは商品の売れ行きやアクセス数が、数値化されていつも客観的に見る事ができるじゃないですか。
そうした結果が、実店舗の運営を考える時も、大いに役に立つんですね。
Q.なるほど、ネットへの進出が、相乗効果を生んでいらっしゃるんですね。
ところで、話を助ネコの話題にさせていただきたいのですが、「システムを導入しようかな」と思われたきっかけは何でしたか?
A.今、ネットで5店舗運営していますが、そもそも最初に複数の店舗を展開するにあたって、受注処理と在庫管理を一元化する必要があったんですね。
Q.数あるシステムの中から、「助ネコ」をお選びいただいた、一番の理由はなんですか?
A.はい、いろいろシステムを検討しましたが、機能と価格のバランスが一番良いように思いました。
Q.ありがとうございます。
特に役に立っているのは、どんなところですか?
A.まず、受注管理では、すべてのサイトの受注が一元管理可能なところが、まず助かります。
それから、お客様からの問い合わせなども、新着があるかどうか常に管理画面に表示されるので安心ですね。
自社サイトも助ネコでやっていますが、ftpでの画像アップロードやCSS, JavaScriptにも対応しているので、 自由度の高いページ作りができてうれしいです。
それと、各サイトの在庫数が自動で連動してくれるので、在庫管理がとてもしやすくなりました。
Q.ありがとうございます。
助ネコがお役に立てているようでうれしいです。
A.助ネコを導入してから受注管理、在庫管理の効率が劇的に改善しました。
そのおかげで他の業務の精度もあがったように思います。
Q.そうですか! 
そんなお話をいただけると私達も嬉しくなります。
普段サポートをさせていただいていて、一番励みになるのが、そういうお言葉なんですよ(笑)。
A.助ネコを使用して数年が経ちますが、機能面以外で継続して使用している大きな理由は御社のサポートの良さです(笑)。
何かトラブルや分らない事があった場合に連絡をすると、「一緒に問題を解決しよう」という前向きな姿勢を感じます。
私達システムを使用する側からすれば、それがすごく安心感になります。
Q.ありがとうございます。
これからもがんばりますので、引き続きどうぞよろしくおねがいいたします。
最後に、今後の夢をお聞かせ下さい。
A.ネット販売は今後も大きくなっていくと思いますので、その流れの中で当店の特徴を生かしつつ成長していきたいと思います。
Q.頑張ってくださいませ。
そういえば、別ブランドのネットショップで「山陰通販・山口品質」を始められましたね。
A.ええ、こちらは「きらく」とは別会社として立ち上げたサイトなんですが、山口県の本当に品質のいいものを厳選して売って行こうというサイトです。
私どもも海産物を出品していますが、魚にかぎらず、肉や果物、野菜、お米など、とてもこだわりを持って生産している人たちが沢山いるんですね。
そうした商品を紹介していこうと思っています。
私も、実際自分で食べてみて商品を選定しています。
Q.舌の肥えた板前さんをうならせる商品だけが、集められているんですね。
そちらも楽しみですね。
応援させていただきます。
本日は、お忙しい中、インタビューのお時間を取っていただき、ありがとうございました。
今後とも「助ネコ」をどうぞよろしくお願いいたします。
A.こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。

(インタビュー:2012年06月29日 聞き手:助ネコ事業部)