導入事例
導入事例

2010/04/06

京都和彩工房 様

  • アパレル

京都伏見のオリジナル和装バッグと和装小物・和雑貨を販売するネットショップ。和の厳選したこだわりの商品をお届けしているお店です。

ネット販売歴:
5年(2009年11月インタビュー当時)
ご利用サービス :
受注管理

INTERVIEW

Q.京都和彩工房さんでは、いろいろな商品を取り扱ってらっしゃいますが、中でも主力の商品はどちらになりますか?
A.京都の手づくり和雑貨と、オリジナル和装バッグですね。
Q.和雑貨は、季節ごとに違う商品があるようですが、一番人気は何でしょうか?
A.断然、雛人形です。
一般的な雛人形だと、きれいだけど、「怖い」って泣いちゃう子供もいるみたいなんですよ。それで、「かわいい雛人形はないのかしら?」「だからといって、キャラクター物っていうのもちょっとね・・・・・・」と探した方が、うちのちりめんの雛人形にたどり着くみたいですね。
Q.確かに、京都和彩工房さんの雛人形はとても可愛らしいですね。
A.正絹の生地だから、高級感もありますしね。特に1番人気の商品は、人形以外の、付属の小物もかわいいって評判で、現物を見比べた方も、1位の商品をお選びになることが多いんです。そこで、もとは人形だけだった2位の商品でも、小物を追加で注文できるようにしたら、2位の商品も人気が出るようになりました。
Q.それから、和装バッグですが、これは、形からオリジナル、ということでしょうか?
A.形はオリジナルではなく、伝統的な形の物や、使いやすい形の物がほとんどです。
たとえば「利休バッグ」は、ボストン型のバッグとよく似ていますが、もともとは御茶席等で用いられてた伝統のある形のバッグですね。
オリジナルなのは布地で、京都の西陣織金襴の織り元に行って、正絹の反物や、ポリエステルの金襴の反物をうちで選んで、職人に作ってもらってます。
そういう、卸販売みたいなルートだから、比較的安く提供できるんですよ。 百貨店などで買うと、百貨店→呉服屋→仲介・・・とマージンが発生するので、何倍のお値段にもなってしまいますから。
Q.なるほど。日本製のよいお品を、お手ごろ価格で提供されているんですね。ご商売をはじめたきっかけは?
A.別会社のネットショップで仕事をしていた経験を活かして独立したんです。5年目で、始めたのは、楽天さんやYahoo!さんも、まだ先駆けの頃でしたね。パソコンに関しては、主人が仕事に使うためにパソコンを自宅に置いたのがきっかけで、私がそれを使って遊び始めて、覚えました。2人とも独学なんです。
Q.独学ですか!すごいですね・・・
A.サイトのデザインや、画像も主人が作成してるんですよ。 商品写真もカタログ写真そのままではなく、8割は1点1点撮影してるんですよ。そのほうが購買意欲につながりますし、それに、現品を知らないとわかりやすい説明ができないですからね。何cm、と数字でいうのではなく、大体中指の二関節分くらいの長さですね、といったほうがわかりやすいでしょう。
Q.たしかに、そうですね。京都和彩工房様のサイトを拝見すると、商品説明文も、ひとつひとつ細やかに書かれていたり、お客様への心遣いを感じます。ネットショップのお客様の印象はいかがですか?
A.顔の見えないやり取りですが、意外と傲慢なお客様が少ないな、と感じましたね。うちがたまたまいいお客さんにめぐまれているのかもしれないですけど・・・。
問い合わせはよくいただきますが、不安だからお問い合わせをいただくんだと思いますし、わからないことがあれば聞いてもらう分にはいいですよね。時々、ネットで注文した後、注文がちゃんと入っているか、電話で確認される方もいらっしゃいます。あとは、ネットを見て直接電話で注文してきたり、現金書留が急に送られてきたり・・・(笑)
Q.いろいろなお客様がいらっしゃるんですね(笑)やはり、年配の方からのお問い合わせが多くてらっしゃるんですか?
A.電話でのお問い合わせは年配の方が多いですが、若い方からも、コメント欄で、お問い合わせはいただきますね。雛人形に、この小物を合わせてもおかしくないか?とか、和装バッグなら、結婚式に持っていっておかしくないか?何歳くらいまでつかえるか?とか、ご質問をいただきます。
お電話なら、色留袖か黒留袖か、あとは地柄や色を聞いたりして、アドバイスしますね。
柄にも、いろいろあるんですよ。おめでたい柄・・・・・有職文様(ゆうそくもんよう)というんですが、「おめでたい」といったら鶴とか亀とか思い浮かべますよね? でも有職文様にも、吉祥文や、七福神の舟に乗っている巻物とか、七宝文とか、桜がちりばめられた桜文様、ひし形とか幾何学文様もありますし、それから、雲の流れとか、水の流れとか自然のものがあったり・・・・・、おめでたい柄にも、ほんとうにいろんなものがあるんですよ。
Q.なるほど、勉強になります…。吉川様はとても和装にお詳しいようにお見受けいたしますが、それはやはり、そういったお店に勤めてらっしゃったからなんでしょうか?
A.というより、「もともと、着物が好きだったから」ですね。もちろん、和装小物のお店などで身に付けた知識もあるんですけど、それ以上に、若いときから着物が好きだったんです。 高校を卒業して、仲居さんになったから、毎日着物を着るようになって、知識も必要になってきますし、着物好きに拍車がかかりました。
Q.仲居さんですか!それはそれは、着物や和装への知識が積み重なりますよね。それに、仲居さんもサービス業ですから、そういった面でも、今のご商売につながってきますね。
A.そうですね、全部の経験が今に活かされてるんだなって、しみじみ思います。
Q.ネットショップを運営されるうえでのご苦労は?
A.やっぱり、体力・気力と時間のマネージメントですね。少ない人数でやってますから、どうしても対応に追われてしまう。 それで、業務効率アップのために、助ネコを導入させてもらいました。
Q.助ネコは、お役に立ててますか?
A.ええ、今までより、作業がスムーズに流れるようになりました。送り状データを一括で変換できるから、伝票の発行など手作業でやらずに済むようになりましたし、住所も間違っているところを教えてくれたり、本当に助かってます。後払いの審査も、手軽で便利でいいですね。
以前、他社のシステムを導入していたんですけれど、そちらでは、伝票番号を取り込めなかったり、発送メールを自分のところへBCCで送ったりすることができなかったりしたので、そのシステムは送り状の作成のためだけに使っていたんです。だから、 そういった面で比較すると、格段に楽になりましたね。
Q.ありがとうございます。サポートはいかがでしょうか?
A.サポートも非常に親切で、こちらの相談にも色々と親身になって対応頂けましたし、こちらがわかるまで、ご説明を頂けてよかったです。いつも丁寧で親切で、感心しています。
Q.最後に、今後の夢をお聞かせいただけますか?
A.実際の店舗をもちたいですね。
Q.実店舗をお持ちの方がネット進出、というお話はよくうかがいますが、和彩工房様の場合は逆のパターンになりますね。
A.そうですね、今は事務所兼倉庫で運営しているんですが、実店舗を持ちたいですね。アンテナショップ・ショールームみたいなものでもいい。うちの店のカラーにもなりますし、認知度もあがりますし。それに現物を見てお買い上げいただけると、安心していただけますので。だから、実店舗を持つのは夢ですね。

夢が叶うよう、応援させていただきます!本日は、お忙しい中、ありがとうございました。

(インタビュー:2010年04月06日 聞き手:助ネコ事業部)