助ネコ導入の経緯。システム探しで苦労したこと
佐藤:本日は助ネコを導入して1年経ちましたので、感想のようなお話を伺えればと思います。アイロボットジャパン様の事業内容は、ルンバの販売および保守点検ということですが、今平野様はどのようなお仕事をされているのですか?
平野:私自身は情報システム部です。社内の他部門のメンバーと一緒に、アイロボット日本法人としての全体的な取りまとめや、USの本社との連携など、マネジメントがメインです。
佐藤:助ネコにご連絡いただいた経緯をお伺いします。複数のネットショップ一元管理システムを比較検討されていたと伺いましたが、実際、どのような経緯だったのですか?
平野:過去に私は、通信販売の大手にいたことがあり、注文から出荷まで自動化したいというアイディアがありました。しかし、過去の経験をベースに進めると、どうしても発想が大規模になってしまう。全部スクラッチ(ゼロから開発)で作ることは、コスト面から考えられない。そこで、世の中にあるサービスの中からで、注文から出荷まで自動化できるシステムを探していました。
5、6年前に2つの候補(一元管理システム)が上がり、まずは1つにアプローチして試してみたんですが、想定外のことがいろいろ出てきました。自動で出荷指示データの送信ができるとのことでしたが、実際には全てが自動化されるわけではなく、手動で対応しないといけないことがぽろぽろと出てきたり…。そうなると、逆にオペレーションが複雑化して、現場の作業が大変になるのでは? と思いました。
その時RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)も試してみましたが、やっぱり複雑な動きになると対応できなくて、あとモニターの解像度などで動きが全然違ってくるわけです。これは参ったな…と思いつつ、それでも無理矢理やれないかと試行錯誤してみたものの、不具合で在庫が狂ったりといろいろあって…、これはちょっと無理だなと、感じて断念しました。
その後はしばらく何もしないで、手動で対応していました。ただ、2021年から社内の組織を再編し、役割分担の整備をしていく中で、「リードタイム(注文から出荷までにかかる日数)を短くする」という課題が出てきました。特にAmazonで購入することが多いお客様の場合、"Amazonのリードタイム"を基準として比較することも増えたので、時代の流れ的にも、その課題をクリアする必要が出てきました。そこで改めてシステム導入を再検討することにしました。
私も前回の苦い思いもあり、どうしたものかなと思いましたが、さすがに5年経っているから、機能改善が入ってるかなと思い、また同じところにアプローチしてみました。システムの中には良い所もありましたが、運用体制が全く整っていない。問い合わせても、全く答えてくれなかったり…、サポートをしてもらえないところが多くありました。
佐藤:そんな風に探していた時期に、弊社「助ネコ」にご連絡いただいたのですね。最初に伺ったときは、かなり難しいお話かなと思ったのですが、思い切って社内の会議で提案してみたんです。
平野:そうですね。あのとき本当に佐藤さんから折り返してご連絡いただかなかったら、途方に暮れていました。
佐藤:そうだったのですね(笑)。ご連絡して良かったです!